山本産婦人科(三重県津市)の妊娠率・不妊症の分類についてのページです。

不妊症のアウトライン

不妊症ってどんな状態?

月経1周期あたりの妊娠率

健康な若いカップルが排卵期に性行為をもったとしても、1周期あたりの妊娠率は高々30%と言われています。つまり、妊娠を願ってどんなにタイムリーに努力(!?)しても70%は実を結ばないというわけです。

累積妊娠率

1周期あたりの妊娠率が低くても、累積(努力の積み重ね!)をすれば、徐々に妊娠率は上がってきます。つまり、1周期の妊娠率が30%だとして、妊娠しなかった残りの70%のカップルが次の周期でまた30%妊娠し、それでも妊娠しなかったカップルが次の周期で……と考えていけば、“理論的には妊娠率は限りなく100%に近づくはず”ということは理解していただけると思います。
ところが残念ながら現実には累積妊娠率は100%になることはなく、避妊をしていない健康な若いカップルの累積妊娠率は1年目で80〜88%、2年目で90%強といったところです。そして、その後の累積妊娠率は“頭打ち”の状態で、なだらかに平行線をたどってしまいます。
この結果、約10組に1組の割合で子供に恵まれないカップルが存在することになり、 妊娠を希望して2年を経過しても妊娠に至らない場合を不妊症と呼ぶことになります。

不妊症の分類

原発性不妊・・・ 今まで1度も妊娠したことがない状態。
続発性不妊・・・ 過去に妊娠・分娩を経験した人が、その後妊娠しない状態。
1人子供がいて、次の子供に恵まれない状態を特に“1子不妊”と呼ぶことがあります。
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いつから受診し始めたらいいの?

日本の定義では“2年を経過”しても妊娠に至らない場合を不妊症と呼びますが、累積妊娠率の1年目と2年目の差がわずかに数パーセントであることを考えると、検査や治療の開始を2年目まで引き延ばす理由は何もないと思われます。近年、とみに晩婚化の傾向が認められていることを考え合わせても、避妊をせずに“1年を経過”して妊娠しない場合は、まず産婦人科を受診した方がよいでしょう。すでに1人子供がいて、次の子供に恵まれない“1子不妊”の場合も同様に考えて下さい。

受診したらどんなことをするの?

まず、月経歴・既往歴・夫(配偶者)の病歴・家族歴などについてお尋ねした後、基礎体温の測定法を指導させていただきます。
基礎体温表なくして今後の不妊治療はあり得ないと考えて下さい。基礎体温表は不妊治療のいわば“通行手形”です。
その他、血液検査・尿検査・超音波検査・頚管粘液検査・性交後試験(フーナー検査)・卵管疎通性検査・精液検査・子宮鏡検査・腹腔鏡検査・染色体検査などが必要に応じて行われることになります(詳しくは不妊症の検査を参照して下さい)。