山本産婦人科(三重県津市)の生活習慣(サプリメント・ビタミン・葉酸・鉄剤)についてのページです。

妊娠初期の出来事

生活習慣チェック!〜サプリメント〜

最近では、コンビニをはじめ、まわりにはサプリメントが溢れています。健康ブームに乗って、サプリメントを常用されている方も多いでしょうが、妊娠中における服用の注意点をご存知でしょうか?

1. ビタミンA

ビタミンAは必要不可欠な栄養素の1つではありますが、摂りすぎに注意が必要です。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、妊娠初期にビタミンAを毎日15,000IU以上摂取した妊婦では、5,000IU未満の摂取にとどまっていた妊婦に比べ、水頭症や口蓋裂などの胎児奇形のリスクが3.5倍になると報告しています。
毎日の食事からビタミンAを摂取している分には問題はありませんが、ビタミン剤の濫用は避けましょう!

2. ビタミンB群・ビタミンC

水溶性ビタミンであり、心配いりません。いずれも胎児奇形とは結びつかないとされています。
※ビタミンB群(B1.B2.B6.B12)

3. 葉酸

葉酸はビタミンB群に属します。妊娠初期に葉酸欠乏があると、神経管形成障害により、無脳症・外脳症・二分頭蓋・脳室ヘルニア・二分脊椎などの奇形が増えます。
先天奇形のリスクを下げるため、厚生労働省は『妊娠を予定している女性は、その1ヶ月位前から食事に加えて、栄養補助食品として1日0.4mgの葉酸を摂ることが望ましい』と勧告しています。皆さんに手渡される「母子健康手帳」にも、葉酸摂取に関する記載があります(2002年4月以降)ので、読んでみて下さい。
葉酸はブロッコリーほうれん草グリーンアスパラガスゼンマイなどの野菜に比較的多く含まれています。
最近の妊婦さんは、貧血になる方が多いのですが、必ずしも鉄欠乏だけでなくビタミンB12や葉酸の欠乏による貧血も増加しています。したがって、妊娠中期〜末期においても引き続き葉酸摂取に心がけましょう

4. ビタミンD

過剰に摂取すると胎児の歯牙形成に異常をきたすことが知られています。

5. ビタミンK

過剰に摂取すると口蓋裂外脳症などの奇形が出現します。
要するに、水溶性ビタミン(ビタミンB群・葉酸・ビタミンC)は蓄積性がないので、心配なくドンドン摂りましょう。
脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・K)は蓄積性があるので、ホドホドに。

6. 鉄剤

日本人の若い女性の約40%は鉄欠乏の状態にあるといわれています。妊娠前の成人女性の鉄所要量は、月経時の損失分を考慮して1日12mg(男性では10mg)とされ、妊娠時および授乳期(分娩後6ヶ月間)の鉄所要量は、さらに増加して1日20mgとされています。したがって、妊娠中は鉄分の多い食生活となるよう心がけ、サプリメントも利用するとよいでしょう
鉄材カルシウム 葉酸