山本産婦人科(三重県津市)の妊娠末期の頻尿・疼痛や生活指導についてのページです。

妊娠末期の出来事

マイナートラブル119!

妊娠初期」および「妊娠中期」の“マイナートラブル119!”も参考にして下さい。

1. トイレが近い

赤ちゃんの頭がお母さんの骨盤内に入ってくると、膀胱を圧迫するようになります。この刺激によりトイレが近くなっているので心配はいりません。
膀胱を圧迫するところまで頭が下がっているということは、むしろお産の準備が順調と考えてよいでしょう。
ただし、排尿時に痛みがあったり、高熱が出たりした場合は受診して下さい。膀胱炎や腎盂腎炎でないことを確かめる必要があります。

2. “足の付け根が重い

やはり大きくなった子宮と赤ちゃんによる圧迫です。横向きに寝たり、具合の良くなる体位を工夫してみて下さい。ただし、基本的にはお産が済むまでは著しい改善は望めないでしょう。

3. 骨盤が痛む

膀胱のあたりに手を当てると硬い骨を触りますが、これは左右の恥骨という骨が結合している部分で、恥骨結合と呼ばれています。歩行など体を動かした時に、この部分に痛みを感じることがありますが、この結合部が妊娠中に緩くなることが原因です。妊娠中にリラキシンというホルモンが分泌され、骨と骨とをつなぐ靱帯という組織を柔らかくします。骨盤自体にやや伸展性をもたせて融通が効きやすくなるのは、お産にとって決して悪いことではないのですが、時として痛みを伴うのが問題です。
残念ながら特別な治療法はありません。骨盤に負荷がかからないよう、体重増加に気をつけて、安静にして下さい。

4. 寝苦しい

大きくなった子宮により、お母さんの大静脈が圧迫され、仰臥位低血圧症候群
が起こる可能性があります。妊娠末期になれば、寝るときの姿勢は横向き(側臥位)がよいでしょう。上を向いて寝るのであれば、背中にふとんなどを込めて上体を高くして下さい。
このページのTOPへ(山本産婦人科)

5. 旅行・外出

もう遠出をする時期ではありません。行動範囲は狭まりますが、赤ちゃんのことを考えて自制しましょう。どうしても出かけなければならない場合は、少なくとも母子手帳と健康保険被保険者証カードは持ち歩くようにしましょう。
里帰り出産を希望される方は、遅くとも妊娠35週までに帰り、受け入れ施設での健診を受け、分娩予約を行いましょう。

6. 性生活

この時期になれば、性生活は控えましょう。
(1)精液の中にはプロスタグランディンという子宮を収縮させる物質が含まれていること、(2)物理的な刺激自体も好ましくないこと、(3)感染の原因に繋がりかねないこと・・・・などがその理由です。

7. 美容

特に爪の手入れに気をつけて下さい。爪を長く伸ばしてネイルアートをすることは、女性の楽しみの1つだとは思いますが、この時期からは注意が必要です。
お産の時の傷害:
  1. 立ち会い分娩で、無意識の状態で握りしめたご主人の手が“傷だらけ”になるかもしれません
  2. お産の“いきみ”の際に保持したあなた自身の両太ももが“傷だらけ”になるかもしれません。
育児中の傷害: 赤ちゃんの肌は非常にデリケートです。お風呂に入れたり、おむつを替えたり、その度にあなたの指先が凶器に変身するかもしれません。 
  ネイルアートは育児後の楽しみにとっておきましょう。